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風邪とインフルエンザ

(2017/10/24 up)

・症状:風邪との違い
普通のかぜは1年を通してみられますが、インフルエンザは季節性を示し、11~12月頃に流行が始まり、1~3月にピークを迎えます。
かぜの多くは、発症後の経過がゆるやかで、発熱も軽度であり、くしゃみやのどの痛み、鼻水・鼻づまりなどの症状が主にみられ、2~3日で治まることが多いです。 インフルエンザは普通のかぜと比較して重症感があり、突然の38℃以上の高熱や、関節痛、筋肉痛、頭痛などの他、全身倦怠感、食欲不振などの全身症状が強く現れるのが特徴です。 治るのも7~10日と風邪に比べてやや長いといえます。 また、高齢者や慢性の呼吸器疾患を持っている人では肺炎を合併したり、小児ではインフルエンザ脳炎を合併したりすることがあり注意が必要です。

・予防法
インフルエンザの予防には、インフルエンザワクチンの接種が有効です。 ワクチンの接種により、インフルエンザの重症化や死亡を予防し、健康被害を最小限にすることが期待されています。 その接種時期はシーズン前、10月中旬より行うのが望ましいといえます。
また、外出後の手洗い・うがいは、インフルエンザのみならず、感染症の予防の基本です。 特に高齢者や慢性疾患を抱えている人は、シーズン時には手洗い・うがいとともにマスクを着用しましょう。 これらの方々がインフルエンザ患者に濃厚に接触した場合には、発症を予防する目的で後述する「抗インフルエンザ薬」を予防的に使用することができるので、 医療機関に問い合わせてみてもいいでしょう。

・治療で大切なこと
インフルエンザの症状を改善するためには、「抗インフルエンザウイルス薬」を使用します。 内服剤・吸入剤・点滴剤があり、1回投与のみのものもあれば、5日間使用するものもあります。 抗インフルエンザウイルス薬を開始すると発熱期間が1~2日短縮され、ウイルスの排泄量も早めに減少します。 ただし、発症後48時間以上経過してしまった場合は発熱期間の短縮は期待できません。 また、解熱しても体内のウイルスはまだ残っているので、薬は途中でやめず、決められた期間使い切り、解熱後も最低2日間は自宅で療養しましょう。

・市販の風邪薬について
市販の薬はインフルエンザウイルスには無効ですが、熱や痛みを多少軽減することはできます。
インフルエンザの際に飲んでも大丈夫な市販薬の成分は、アセトアミノフェン系、イブプロフェン系、ロキソプロフェン系です。 一番安全なのは、アセトアミノフェン系であり、子供が使用できるのはアセトアミノフェン系のみです。
一方、アセチルサリチル酸(アスピリン、エテンザミド)、ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン)、メフェナム酸(ポンタール)は、 インフルエンザの際に使用すると、脳に障害をもたらす危険性があるので避けるべきでしょう。

・こうなったら救急車を呼ぶ
インフルエンザが重症化すると、小児では「インフルエンザ脳症」、高齢者では「二次性細菌性肺炎」などの合併症を発症する可能性があるため、注意が必要です。 意識障害やけいれん、嘔吐、頭痛、異常行動・言動などが現れた場合、呼吸困難が出現してきた場合、などは危険なサインであり、 動くのが困難であれば救急車を呼ぶべきであると思われます。


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