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認知症

(2017/12/21 up)

・原因は?
 記憶をつかさどる脳の機能が失われてしまうことで起こります。 有名なものとして、アルツハイマー病がありますが、他にもレビー小体型認知症などもありますし、脳梗塞が原因となることも多いと言われています。 認知症の原因という話とはずれてしまうかもしれませんが、ビタミン欠乏や肝性脳症、正常圧水頭症などで認知症症状をだすことがありますが、 それらが原因となる認知機能低下は治る要素があると言うことは、大切です。

・診断法は?
 まずは、お話を聞かせて頂いて、認知症の症状なのかを確認します。 その後、定量的な評価をするために、改訂版長谷川式認知症検査やMMSEといった認知症の検査をします。 他にも色々あるのですが、当院では主にこの2つを使っています。
 症状経過がゆっくり進行していて、典型的な認知症と思われる場合には、頭部MRIを撮影して、脳血管障害がないか、脳の痩せ方がどうかをみて、 認知症のタイプ分けをします。症状が数ヶ月で急に進行していたり、物忘れ以外の症状を伴っていたりした場合には、頭部MRIだけでなく、 血液検査などもおこなって、何か別の病気のせいで認知機能が低下しているのではないか、何か治せる要素があるのではないかと言う点に注目して検査をしていきます。

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・予防法
 残念ながら、良い予防法がないのが実情です。ただ歩かなければ足腰が弱ってしまうように、頭も使わなければ衰えるものですから、 活発に活動することは予防になると思います。運動することも認知症予防になるとも言われています。 あと、高血圧や糖尿病などの生活習慣病がある人の方が認知症になりやすいということは言われていますので、生活習慣病にならないように、 なってしまったらしっかり治療することも大切だと思います。

・増えている?
 新聞などでも取り上げられることも多いですが、非常に増えています。 年齢を重ねるとどうしてもなる可能性は上がってしまいますので、高齢化社会が今後進行する以上増えていくのは避けられないのかと思います。

・症状の進行
 基本的にはゆっくりと進みますが、きっかけがあると急に進んでしまうことがあります。 時々経験するのが、感染症などで入院したことをきっかけに一段階悪化してしまうことです。 入院のきっかけになった病気は治ったのに、認知症の悪化で前と同じ生活には戻れなかったという人がいらっしゃいます。
日常生活では、引っ越しをきっかけに認知症が目に付くようになったと言う方もいます。慣れている環境から移動したことが負担になるのだと考えられます。

・症状の違い
 特徴的な症状を伴うものとしては、幻覚をともなっていたときにレビー小体型認知症の可能性が高かったり、すごく怒りっぽくなるなどの性格変化をともなったときに前頭側頭型認知症であったりという違いがあります。

・家族の対応法・家庭内での注意
 患者さんの性格や、認知症によってどのようなことが出来なくなってしまっているのかによっても変わってきてしまいますが、一般的なことをいくつか上げたいと思います。
 認知症患者さんは、意欲が失われて受け身になってしまう人が多いので、そのような人はご家族が働きかけて、色々してもらったり、刺激を与えて欲しいと思います。 ただ、火の不始末などがあると危険ですから、患者さんにどこまでやってもらうのかは、日々の様子を見ながら注意していく必要があります。 あと残念ながら、ご家族に対して攻撃的になってしまう患者さんも居ます。その場合は、抱え込まずに医療関係者に相談してもらえればと思います。
 熱心なご家族ほど、全てどうにかしようと非常に頑張られて、ご家族が体調を崩してしまうこともあります。
病気なのだから仕方ないとあるがままを受け入れることも必要です。 患者さんに対して否定的な気持ちを持ってしまうような出来事も起きてしまうことがありますが、それは病気のせいであり、 患者さんやご家族が悪いわけではないということは、覚えて居て欲しいと思います。

・こういう時は救急車を呼びましょう
 認知症そのもののせいで救急車を呼ぶような機会は普通ないと思いますが、進んでくるとご本人が上手く体調不良を訴えられず、 気がついたときにはすごく調子が悪くなっていたということがあります。どこから救急車で、どこまではご家族が頑張って病院に連れて行くのかの判断は難しいと思いますが、普段と明らかに様子が違っておかしいと思ったら病院や東京消防庁の救急相談センターに連絡して相談されると良いと思います。

gazo20171221_2.jpg                                神経内科

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