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災害医療センター 平成29年度第二回災害訓練の実施

(2018/01/25 up)


 災害医療センターでは毎年9月と1月に災害訓練を行っています。さる1月20日土曜日午後に本年度2回目の災害訓練を行いました。 毎年1月の第三ないし第四土曜日に行っている本訓練は休日を返上して行う災害医療センターとしての大きな年中行事です。同日午前には消防訓練を同時に行っており、長い一日となります。
 午前の消防訓練は7東病棟ランドリーからの出火を想定して訓練に当たりました。 出火の放送とともに一階防災センター横に消防本部が設けられ、同時に自衛消防隊が消火活動に当たり、防火戸を閉鎖します。 続いて各病棟、セクション毎に患者さん・職員の安全確認、及び被災状況の確認をして訓練を終了しました。最後に立川消防署からの講評をいただきました。 毎年行うことがマニュアルや行動の見直しになります。不断の意識の見直しが大切です。
 さて、午後に行われた今回の訓練は、午後零時に首都直下型地震で震度6強、多摩地区は震度5強で、9月と同じでしたが、病院機能のうちエレベーターが全て機能を停止したという「レベル3B」の想定で始まりました。
 震度6強以上の地震が日本のいずれの場所で発生しても、即座に災害対策本部が立ち上げられることになっています。当災害医療センターの各コンピューターには印刷すると分厚すぎる災害マニュアルがインストールされています。

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 発災直後、病棟、外来、事務、エネルギー関係の各部門がそれぞれの被害状況が第三会議室に設置された本部に報告されます。 それらの報告を総合的に判断して病院機能を判定するわけです。院長の「災害レベル3Bという宣言の全館放送」を合図として訓練が進行しました。
 今回も多くのボランティアの方に参加していただき、傷病者役には専門のメークアップを施し、それぞれ異なった外傷・症状をリアル演じていただきました。 トリアージを受け、赤、黄、緑、黒の4種類に大別されます。トリアージとは外傷・症状により治療の優先度を選別することで、赤=最優先治療群、黄=待機的治療群、緑=保留群、 そして黒=無呼吸群に分類され、タグ(トリアージタグ)を取り付けます。病院での患者さんの受け入れについては、赤は救命救急センターの出入り口から搬送されます。 黄は正面玄関から受け入れ、広い一階フロアーで対応します。緑は病院への入場を制限し、倉庫での治療を受け、他院への継続治療を指導誘導します。 今回のトリアージ作業は各エリアの適切な配置や設置場所の変更により混乱は少なく、スムーズに進みました。

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 当院は地域の拠点病院として通常の病院機能を担っており、入院患者や外来患者であふれた病院です。 赤の患者群を扱う救命救急センターには訓練時に救命対応を必要とされるReal(本当の)患者さんが4名同時間帯に発生し、 手術室で1名、救急救命センター内で1名の緊急手術を必要としました。瞬時に新たな傷病者を受け入れる災害対策施設へと変更する必要があり、 病状の比較的安定した入院患者さんの判断と臨時ICUへの移送、新たな病床の確保が必要です。また人工呼吸器、アンギオ設備、血液製剤、 などの医療物品の確保や整備が多くの患者さんの治療には非常に大切なことが今回の訓練でも再認識されました。 災害時の近隣施設との医療物品のやりとりなどについて平時より話を持つ必要があります。
 災害対策本部には逐一各部署からの実態と経過が伝えられ、ホワイトボードに時系列で報告が書かれていきます。 人員の配置は刻々と変化する実態に合わせて即座にフレキシブルに対応する必要があります。 今回の訓練も共済立川病院、立川相互病院、立川中央病院、武蔵村山病院から1名ずつの患者搬送をコーディネートし、スムーズに受け入れが出来ました。 実際の災害時を想定した地域ぐるみの対応を引き続き密に進める必要があります。災害時には医療資源の確保に対する迅速な対応が必要です。 今回も各担当部門を見て回りましたが、参加者すべてが真剣であり、実際の災害時にも間違いなく役立つ医療チームであることを確信する一方、 病院の持っている機能を生かすためには器械や物品の拡充がさらに必要であると痛感し、就任一年目の私は「災害医療センター」の意義を改めて認識しました。

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 今回も傷病者役として75名もの多数が参加をしてくださった東京医療保健大学の学生さん、そのほかのボランティアの方々ありがとうございました。 実習室スペースを災害時には非常に大切な部門となる臨時ICUとして開放してくださった東京医療保健大学の関係各位に改めて深謝いたします。

                          院長 宗田 大

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