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災害医療

ケミカルテロリズムについて

ケミカルテロリズム(化学兵器を使用したテロ) Chemical Terrorism


○ケミカルテロリズムとは化学兵器を使用したテロを言います。
 化学兵器は今まで戦争に使用されたことはありましたがテロに使用されたことはありませんでした。 それが一番平和である我が国においてオウム真理教により起こされたサリン事件は世界中を震撼させた大事件でした。 このことはちょっとした化学知識があれば容易に化学兵器が作れることを実証してしまいました。


○もし遭遇したら
 化学兵器としての化学物質は非常に純度が高く致死性が高いため一般の人はまず助かりません。 米軍などは兵士が解毒剤を携帯しその場で注射をするようです。オウム真理教の事件では純度の低いものが使われたためあの程度の被害だったようです。 一般の人がこの様なテロに遭遇した場合、とにかく出来るだけ早くその場を離れることです。 治療は化学物質が特定されないと解毒剤は使用できません。原因物質がわからないと臨床症状のみから判断せざるを得なく 非常に治療が困難になります。 万一何か飲んだり食べた場合はすぐ吐いて下さい。その際ビニール袋等に吐いて吐瀉物を持って病院に行けば毒物の特定が 早く行えることがあります。



○化学兵器の種類

★神経剤
 神経系統を冒し毒性が強く致死性が高い。
 オウム事件で使用されたサリンやVXその他にタブン、ソマンなどがあります。
 化学構造的には有機リン剤で農薬の強力なものと思われます。


★びらん剤
 皮膚を冒し水疱を生じ、激痛を伴います。
 マスタードガス、イペリットなど。
 第二次大戦時に日本軍が作りその時の廃棄が不十分で時々魚網に引っかかったり地中から出てきたりして知らずにふれた人が被害遭う事件が時々報道されています。


★窒息剤
 呼吸器の組織に障害を起こし呼吸を困難にします。
 ホスゲン等のハロゲン化物、窒素酸化物などがあります。


★血液剤
 血液によって身体各部に運ばれ細胞の酸素利用を阻害します。
 シアン化合物(青酸カリ等)、青酸ガスなど。


★無傷害化学剤
 人や動物を一時的に無力化します。
 催涙剤やくしゃみ剤など。
 護身用スプレーを電車の中で噴霧する事件が時々報道されます。


★その他
 毒物を飲食物に混入する事件があります。
 砒素、水銀など。
 和歌山カレー事件やアジ化ナトリウム混入事件がありました。


○当院に常備している解毒剤

解毒剤

規格

毒物

亜硝酸アミル

0.25mL/A

シアン化合物

亜硝酸ナトリウム

0.3g/V

シアン化合物

アネキセート注

0.5mg/5mL

ベンゾジアゼピン

ケイツーN注

10mg/2mL

クマリン系殺そ剤

デスフェラール注

500mg/V

デトキソール注

10% 20mL

シアン化合物
砒素化合物

パム注

2.5% 20mL

有機りん剤

バル注

10% 1mL

砒素化合物
水銀

ブライアン注

20% 5mL


カドミウム
クロム

ムコフィリン液

2mL

アセトアミノフェン

メタルカプターゼ

100mg/Cap


水銀

硫酸アトロピン

0.05% 1mL

有機りん剤
サリン
クレゾール

薬用炭-ソルビトール液
<内容>
薬用炭
75%D-ソルビトール液



50g
300mL

 

シアン中毒セット

シアノキット

 

毒物

シアンおよびシアン化合物

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