
診療科について
診療科
脳神経外科は、1995年7月の病院開設以来、軽症から重症までの頭部外傷を扱う外傷センターとして、また急性期の脳卒中を扱う脳卒中センターとしての役割を24時間、365日行ってまいりました。またその他、脳腫瘍、脳血管障害の予防を含めた脳神経外科疾患全般の予定手術を行なう地域中核病院として努力してまいりました。
現在、入院患者さんは毎年800~1000人入院され、手術は毎年400件前後行っております。スタッフは9人(うち、脳神経外科学会専門医7名、日本脳神経血管内治療学会指導医1名・専門医3名、日本脳卒中学会専門医2名)おり、日本脳神経外科学会認定訓練施設、日本脳卒中学会訓練施設に認定されております。
脳・神経系の外科的疾患全般ですが、脳卒中といわれる脳梗塞(脳血栓・脳塞栓)や脳出血やクモ膜下出血といった脳血管障害と軽症から重症までの頭部外傷といった急性期疾患のみならず、脳腫瘍(良性・悪性)、機能性疾患(顔面痙攣、三叉神経痛)、先天奇形、脊髄脊椎疾患など幅広く取り扱い、治療にあたっております。
重症脳卒中や重症頭部外傷には、脳低温療法を取り入れ、効果を上げております。また、現在は発症間もない脳卒中にいち早く対応すれば著明な治療効果が期待できる超急性期の脳梗塞に対する静脈からの血栓溶解(t-PA治療)、主幹動脈閉塞に対する血栓回収術を24時間365日、救急隊と連携を取りながら最短時間で患者さんを収容し行っております。脳卒中ケアユニット9床を救命センターと脳神経外科病棟に設置し、早期からリハビリも含めて、脳卒中の治療を開始し積極的に行っております。
転移性脳腫瘍や深部血管奇形などに対しては定位的放射線治療(リニアックサージェリー)を用いて、なるべく侵襲の少ない治療法を行ったり、脳動脈瘤や脳血管奇形などに対しては開頭手術とともに脳血管内治療専門医による血管内治療の組み合わせを行い治療成績の向上を図っています。
また、未破裂脳動脈瘤や頸動脈狭窄症などの予防的な治療も行っております。開頭手術だけでなく、カテーテルなどの血管内治療をつかってできるだけ患者さんに侵襲が少なくなるような配慮を行っております。脳ドックも行っておりますので、ご利用ください。
脳動脈瘤には開頭クリッピング術または血管内コイル塞栓術、脳血管奇形には開頭摘出手術、血管内塞栓術、脳出血には開頭血腫除去術、CTガイド定位血腫除去術、術中エコー下内視鏡下血腫除去術、慢性硬膜下血腫には穿頭血腫洗浄術、慢性脳血管狭窄~閉塞症には内頚動脈内膜剥離術、頚動脈ステント設置術、中大脳動脈狭窄血管内バルーン拡張術、外頚-内頚動脈吻合術、もやもや病間接血管吻合術、脳腫瘍には開頭摘出術、定位腫瘍生検術、経鼻的下垂体腫瘍摘出術、顔面痙攣、三叉神経痛などの機能性疾患には神経血管減圧術
CT:2台(1台は64列高機能CT)、MRI:2台(1台は3テスラ高機能MRI)、脳血管撮影(3次元DSA 2台)、SPECT(脳血流検査、脳腫瘍検査)、脳波、誘発電位、高次脳機能検査、持続脳圧測定、手術ナビゲーション
手術以外の治療としては、放射線治療、定位的放射線治療(リニアックサージェリー)、脳血管内手術(脳動脈瘤、頚動脈狭窄、頭蓋内血管狭窄、脳動静脈奇形、脳梗塞)、脳腫瘍化学療法、低体温療法
2019年4月~2020年3月
入院患者総数 |
776人 |
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腫瘍 |
34 |
脳血管障害 |
465 |
外傷 |
209 |
先天異常 |
0 |
感染 |
8 |
脊椎.脊髄 |
0 |
その他 |
60 |
脳神経外科定床 |
55床 |
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2019年4月~2020年3月
手術総数 |
436 |
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脳腫瘍直達手術総数 |
23 |
開頭摘出 |
16 |
生検 |
5 |
経蝶形骨洞手術 |
2 |
その他 |
0 |
脳血管障害総数 |
66 |
破裂脳動脈瘤手術 |
21 |
未破裂脳動脈瘤手術 |
4 |
AVM直達手術 |
0 |
開頭血腫除去術 |
26 |
頸動脈内膜剥離術 |
6 |
その他 |
9 |
外傷手術総数 |
96 |
急性硬膜下血腫 |
15 |
急性硬膜外血腫 |
3 |
慢性硬膜下血腫 |
73 |
その他 |
5 |
血管内手術総数 |
110 |
破裂動脈瘤 |
32 |
未破裂動脈瘤 |
8 |
脳動静脈奇形 |
0 |
動静脈瘻 |
4 |
頸動脈ステント |
9 |
その他ステント |
0 |
血栓回収 |
44 |
PTA |
2 |
その他 |
11 |
定位放射線治療 |
0 |
腫瘍 |
0 |
AVM |
0 |
定位脳手術 |
0 |
神経血管減圧術 |
0 |
先天奇形手術 |
0 |
脊椎脊髄手術 |
0 |
その他 |
141 |
月曜日:正岡、早川
火曜日:八ッ繁、榎本
水曜日:重田、榎本
木曜日:八ッ繁、住吉
金曜日:早川、重田
【役職】 |
健診部長 |
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【氏名】 |
正岡 博幸 |
【資格】 |
医学博士、日本救急医学専門医、日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医 |
正岡 博幸
【役職】 |
第二病棟部長 |
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【氏名】 |
早川 隆宣 |
【資格】 |
日本脳神経外科学会専門医、医学博士、身体障害者福祉法指定医 |
早川 隆宣
【役職】 |
医長 |
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【氏名】 |
八ツ繁 寛 |
【資格】 |
医学博士、日本救急医学専門医、日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医、 |
八ツ繁 寛
【役職】 |
医長 |
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【氏名】 |
重田 恵吾 |
【資格】 |
日本脳神経外科学会専門医、日本脳神経血管内治療学会指導医・専門医、医学博士 |
重田 恵吾
【役職】 |
医長 |
---|---|
【氏名】 |
住吉 京子 |
【資格】 |
医学博士、日本脳神経外科学会専門医、身体障害者福祉法指定医 |
住吉 京子
【役職】 |
医師 |
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【氏名】 |
榎本 真也 |
【資格】 |
医学博士、日本脳神経外科学会専門医、 |
榎本 真也
【役職】 |
医師 |
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【氏名】 |
武井 孝麿 |
【資格】 |
日本脳神経外科学会専門医、日本脳神経血管内治療学会専門医、 |
武井 孝麿
【役職】 |
医師 |
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【氏名】 |
今村 繭子 |
今村 繭子
【役職】 |
医師 |
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【氏名】 |
森山 久瑠美 |
森山 久瑠美
1.MRI(Arterial Spin Labeling法)を用いたてんかんの診断法の確立のための調査(2015/1/1-)
2.頭部外傷データバンク プロジェクト2015
・頭部外傷に関する疫学的な研究に診療記録を使用のお願い
3.脳動脈瘤の増大およびコイル塞栓術後再発におけるパロキセチンの抑制効果の後ろ向き検討
4.病院前で脳卒中の病型を分類するための救急隊の患者評価項目に関する研究
・脳卒中疑いで救急搬入された患者さんへ
5.東京多摩地区における急性脳主幹動脈閉塞症に対する血管内治療の実態調査
・これまでに急性主幹動脈閉塞症に対する急性再開通治療を受けた患者さんへ
6.「脳卒中急性期患者に対する歯科介入の標準化が誤嚥性肺炎予防に及ぼす効果についての多施設共同研究」のご案内
7.抗血栓薬を服用している頭部外傷症例の疫学研究
・当院で頭部外傷による治療を受けられる高齢者(受傷時65歳以上)の患者さんへ
お知らせ
患者様の診察で用いた検査データ・保存検体等を症例報告・臨床研究等に使用させて頂く
ことがあります。この場合は、患者様を特定出来ないような形で使用させて頂きます。
データ使用により、お名前やご住所などの個人情報が外部に流出することは一切ございません。
なお、このような利用を希望されない場合には主治医にお伝え下さい。